浮き沈み
今日はゆきと映画デート。
最初は寝不足と疲労で
全く乗り気じゃなかった
映画までの待ち時間
ゲーセンに行く事になり
テンションが上がる
私の方が上手かったけど
ジュラシックパークのゲームは
全然勝てなくて悔しかった
UFOキャッチャーでは
ゆきが大好きなキャラのぬいぐるみを
一生懸命取っていて協力してあげた
大満足で映画に行き
何度か寝そうになったけど
結構面白かったから寝ずに済んだ
映画中はずっと
手を繋いでてくれて
寒い中ゆきの手だけが温かかった
帰りに眠いって言う私に
『送ってこうか』なんて
全然真逆で終電もないのに
そんなこと言うもんだから
嬉しくて笑っちゃった
気持ちだけ受け取って
頑張って帰宅します
どうしよう
腹が立つのは
ゆきのことが好きだから
私はゆきのことが好きだ
前々から分かってたけど
ゆきが私の事を
『好きすぎてどうしよう』て言う意味が
いまいちピンとこなかったけど
今なら分かる
好きすぎてどうしよう
ゆきのサプライズの事を
皆に話すと
『素敵な彼氏』
『めちゃくちゃトトの事好きだよね』
なんて言ってくれる
私もそう思った
ゆきは私の嫌がる顔が好きだって
意味の分からない事を言ってたけど
嫌われるのは嫌みたいで
だから
『俺のこと好き?』と聞くみたい
『これからもトトの
嫌がる事も嬉しがる事も
どんどんしていくからよろしく』
嫌がる事は
減らしてくれても構わないけど
ゆきが私の事を考えて
想ってくれているのは分かる
ゆきが私を好きで良かった
まさかの
私の誕生日に
ゆきがサプライズで一時帰国した。
友人達はほぼ全員知っていて
私だけが知らない状態で
誕生日会がスタート
0時に近付くとそわそわし出す皆
ケーキを持って
被り物をした人が登場した
誰?と思いながら
被り物を取るように言われたから
恐る恐る取ってみると、ゆきがいた
「え?何してんの?」と驚く私に
ドッと周りが沸く
そして次のサプライズ
皆が資金を集め
私にディズニーランドという
素敵な思い出をプレゼントしてくれた
「ディズニーのチケット!!」
『後ろの日付見てみ』
「…え!?今日になってる!!」
『今日は誰と過ごすはずだったの?』
「え、友達だけど」
『残念!!
その友達は今日予定あります!!』
「ええ!?」
粋なことをする友人達
そのままゆきと
ディズニーデートをする事になった
言葉って大事
ゆきは照れ隠しなのか
恥ずかしいからか
あまり私の事を褒めない
と言うか、むしろ貶してくる。
最初は、もう!なんて
可愛く反応出来ていたけど
最近じゃ自分の自信を失いかけてる。
何でそんな事を
言われなきゃいけないのか
本当にそう思っているのか
じゃあ何で付き合っているのか
意味が分からなくて
私が拗ねたり怒ったりすると
『どうしてすぐ怒るの?』と聞かれた
私からすれば
「どうしてすぐ怒らせてくるの?」
なんだけど
この発言で
ゆきに悪気がないのは分かる
ただ私も受け入れるのはキツい
言わないで、嫌な気持ちになったよ
なんて言った所で
『冗談だから』と言われてしまうが
冗談だとしても
受け取る側の気持ちが大事でしょ
なんて思うんだけど間違ってるのかな
悪気がなく酷い言葉を浴びせられて
結構疲れてしまった。
ゆきは私の事を好きじゃないと思う
と言うか
自分の事が大好きなんだろうな
私の気持ちや私がどう思うかなんて
全く気にならなくて
自分の事しか考えてない感じ。
何で私はゆきと付き合ってるんだろ。
なんて言うと
『好きだからでしょ』と友人に言われた
感情って厄介