ヤキモチ
ヤキモチを妬かせるのが好きなゆき
ヤキモチを妬くのが嫌いな私
昨日もそれで揉めて
溜めて溜めて我慢してる私の姿に
『俺がそういう風にしてるのは
分かってるんだけど
お願いだから
1人で溜め込まないで』
と必死に宥めようとするゆき
苦しくて面倒くさくて
やめてしまいたくなるけど
好きだならやめたくない
『トトと離れたくない』
『別れたくない』
『俺と離れたい?』
と不安がるゆきに何も言えなくなる
ゆきは夢でも
私と大喧嘩して別れる夢を見たらしく
『別れたくない、寂しくなった』
そう言いながら抱きしめてきた。
『今まで思ったことないけど
トトを守りたいって想ってる』
「私は大事にしてほしいよ」
『ヤキモチを妬かせてごめんね』
謝るゆきに
もういいか、と
呆れながらも許すしかない