雪ととる

遠距離(海外×日本)になると分かっていて付き合い始めました。遠距離恋愛となるのか、想い出ブログとなるのか…。

元気

 

『昨日と同じくらいに

   電話が出来るかも』

 

そう言われて喜んでいたけど

その時間になる前に

 

『寝そう笑』

と言い出すゆき

 

私はまだ

電話が出来る時間じゃなかったから

 

「寝てもいいよ?」

と、言ってみたら

心配する前に既にもう寝たみたい笑

 

朝方『寝てた』とLINEが来て

特に怒ることもなく

「だと思った笑」と伝えると

 

『また連絡する』と言い仕事に行った

 

その日の夜、ゆきから急に電話が来て

少しだけ電話する事に。

 

『半年後に1回日本に帰ろうかな』

 

「本当!?」

 

『まだ分からないけどね』

 

期待しちゃうけど

会えるなら会いたいって思う

 

料理の写メを送ると

『頑張れ、難題言うわ』と笑

 

声を聞くと会いたくなる。

初電話

 

時差は6時間

ゆきが寝る間際に電話をくれた

 

いつもの声ではなく

凄く疲れて眠そうなのが分かる声

 

一気に罪悪感

 

『元気?』

 

「元気だよ、元気?」

 

『うん、元気なら良かった』

 

「泣いてないよ?笑」

 

『笑笑笑

    声が聞けて良かった

    元気そうで良かった』

 

「ゆきも気を付けてね」

 

『今は忙しいからね

   治安も悪いし住んでみると

   ここにトトは

   来て欲しくないなって思ったよ』

 

温水シャワーも出なくて汚くて

治安も悪い所だから

私の身を案じてくれた。

 

私の事を考えてくれてる事が

なにより嬉しいよね。

 

「久々に声を聞く気がする」

 

『3日ぶりかな?』

 

「付き合ってからそんなに

   離れたことないもんね笑」

 

『確かに笑』

 

「でもLINE電話でも

    綺麗に聞こえるし

    離れてる感じがしないわ」

 

『そうだね笑』

 

あまりにも眠たそうだったから

 

「もう寝る?」

 

『寝ようかな、5時間後には

    起きなきゃだし』

 

そう言って切っていった。

 

 

無事

 

海外に着くまで何度か連絡があり

 

『これで英語勉強したら?』

と、オススメの本を教えてもらったので

ネットで注文

 

それをすぐに言うと

『やる気満々だね笑』

と嬉しそうだった笑

 

機内食を何度か

写メして送ってくれたので

私が友人と撮った写メを送り付けたら

見事にスルーされるという。笑

 

でもとりあえず

無事に着いたと連絡が来て安心した。

 

 

激怒

 

仕事が終わり

私の最寄り駅まで

来てくれるはずだったゆきから

 

『こっちに来てくれない?』

というLINEが入っていて激怒。

 

会うまで素っ気なく

まじこいつ何なの!とまで

腹立っていたけど

不思議な事に

会ったら気持ちは晴れるもので

少しゆきに対して怒ったけど

次に起こすアクションの事を考え

脳内シフトチェンジした。

 

ゆきは平謝りしてたけど。笑

 

空港に着くまでも着いてからも

バタバタ慌しいゆきに

冷静に文句言わずに対応する私に

 

『トトがいてくれて良かった』

『俺いつか本気でトトに怒られそう』

 

なんて笑ってるゆきがいた笑

 

電車の中でも

手を握りあって

普通に雑談して

たまに隠れてキスをして

 

『好きだよ』

『会いに来てくれるでしょ』

『とりあえず英語が話せるように』

 

私の事を覚えていようとするかのように

ジーッと見てきたり

私が深いため息をすると笑ってたり

 

時たま頬を撫でて心配するかのように

優しくて愛おしくて好きだなと思った

 

ゆっくり出来たのは

ほんのちょっとだけ

それでも

 

『少しでも一緒にいたい』と

ギリギリまでいてくれて

『一緒に写真撮ろう』と言って撮り

人がいるのも気にせず

キスをして抱き締めてくれた。

 

「ギューは?」と聞くと

最後にギューッと抱き締めてくれて

 

『行ってきます。またね』

そう言い手を振って

ゆきは旅立って行った。

 

ゆきが見えなくなり少し泣いた。

別れる寂しも、もちろんあるけど

忘れられてしまう恐怖もある。

 

そしてゆきからLINEが入る

『好きだよ』

 

私この人を好きになって良かった。

 

 

最後の夜

日本最後の夜

 

ゆきの帰り時間に合わせられるよう

頑張って自分の準備を終えた。

 

ゆきが実家から帰ってきて

たった3日なのに久々に会う気がした。

 

ゆきの家に着き

部屋に入ると電話をしていて

しばらく黙る笑

 

終わってから

たくさんキスをして

たくさん抱きしめた。

 

手を繋ぎご飯を食べに行き

その道中に視線を感じたので

ゆきの方を向くと目が合い

 

『しばらく会えなくなるのかって

   そう思ってトトの事チラ見した』

 

なんて言ってくれて

会えなくなることを

寂しく思ってくれてるのかな。

 

「私もそう思ったけど

   生きているだけで幸せだよね

   死んだら許さないから笑」

 

治安が悪いところだと聞いているから

結構不安だったりする。

 

2人で一緒に初めてお店に行き

私の友人に差し入れをするゆき

優しいなーと思い

大事にしてもらえると嬉しくなる。

 

一緒にポーカーをして遊び

 

0時を迎え

ゆきの誕生日になった。

 

1番におめでとうを言いたくて

ゆきに耳打ちをする。

 

「誕生日おめでとう」

 

『もうそんな時間か、ありがと!』

 

そう言い終わると

カウントダウンが始まり

友人達がゆきの誕生日を祝ってくれた

 

ゆきに一言を求め

 

『そろそろ結果出さないとなんで』

 

と言うと

 

『お!結婚か!?』と茶化す皆

 

『はい!そうですね!』とのるゆきに

恥ずかしくなるのは私の方で笑

 

友人達がくれたケーキを

ゆきが私に食べさせてくれると

 

ファーストバイトか!!』と

再び茶化しが入り

 

ゆきがいない所で

『着床しちまえ!』と言われる笑

 

たくさん写真を撮り

私の出勤時間が早い為

本当は残りたいであろうに

早々に切り上げてくれた。

 

一緒に帰ろうとすると

 

『どうして一緒に帰るの?』と

ニヤつきながら聞かれるから

 

「おやすみなさーい」と言い

後にした笑

 

帰り道雨が降っていて

傘をさしてくれたゆき

 

『ちゃんと中に入って』

『トトがくれたブレスレットだけは

   濡らしたくない』

『時間大丈夫?寝れる?』

 

ゆきが大事に思ってくれてるのが

凄く伝わる。

後2日

明日の夜には旅立つ。

 

きっとその時になれば

寂しくて寂しくて

泣いちゃうかもしれないけど

 

今は不思議と状況を受け入れ

先の事を考えている。

 

きっとこれは

小林麻央さんのおかげだろう

離れたとしても

生きていてくれるなら

それだけで幸せなんだと。

 

この2日間

いっぱい笑って良い思い出にして

明後日からは自分を高めていこう

 

ゆきに恥じない自分を。

 

時間は有限。

 

離れて思う

まだ海外には行ってないけど

行く前にと、実家に帰っているゆき。

私は久々に1人の休日を過ごしている。

 

朝方迷惑だと思いつつ

聞かなければいけない事があり

電話をすると

寝起きなのが分かる

ゆきの声が聞こえてきて

激しく申し訳なくなった。

 

要件を伝え対応してもらい

すぐに電話を切ったけど

少し反省をした。

 

するとすぐLINEが来て

 

『いつでも聞いていいからね。

   トトの声聞けてよかった笑』

 

なんて嬉しい事を言ってくれた。

心配していろいろ聞いてくれて

凄く助かって

この人が彼氏で良かったなって

尊敬出来る相手で良かったって

凄く思えた。